輪針さえあれば何でも編めちゃう!
マジックループという編み方をご存知でしょうか?
60センチ以上の輪針を使って細い筒状のものを編むことができる方法です。靴下やレッグウォーマーにぴったりですよね。
初めて知ったときは「今まで4本棒針で三角形にして地道に編んでたのは何だったんだ」と、めっちゃ感激しましたっけ。
この方法なら小さいものを編むのがそんなに苦にならないので、ミニミニ靴下を編んだりと楽しんでいます。
輪針って輪にするものを編むだけでなく、普通の一枚のものも往復すれば編むことができるわけで(当たり前の話ですけど)長めの輪針さえあれば何でも編むことができちゃうわけですよ。
増える一方の針。二本棒針、四本棒針、と揃えるよりは輪針で揃えてしまえばなんにでも対応ができちゃいます。
しかし。マジックループで編むためには、コードがしなやかであることが条件です。一部メーカーさんの輪針では適さないものがありますので注意してください。
店員さんから問い詰められたこともある(笑)
三年ほど前になりますが、靴下用の輪針を買ったときの出来事です。
店員さんに「1号の80センチで間違いないですか?」とレジで確認され、間違いないと答えると
「シェットランドレースでも編むんですか?」と聞かれました。編み物が得意な方のようでした。
靴下です、と答えると
「はあ?80センチの輪針で靴下なんか編めないでしょ??」と強い口調で聞かれる(笑)マジックループを知らなかったらしい。
「えっ?編めますよ」
「だって80センチなのに?」さらに追い打ちをかけるように聞かれる(笑)
「マジックループっていう方法で編めるんですよ!60センチ以上の長い輪針じゃないとできないんですけど。」と答えると納得いかない様子で引き下がる(笑)
2か月ほどしたころその店に立ち寄ると、毛糸だまの靴下特集をその店員さんが食い入るように読んでいました。やっと80センチの輪針で靴下を編むことを理解してもらえたと思う(笑)
マジックループで編んでみる
ここ何年かでマジックループはさらに浸透したと思うので、そんなことも減ったかとは思いますが(笑)
マジックループとはこんな編み方です。
一周の目を半分くらいに分けて片方の針を引き出して半分編む。


コードを手繰ってコードに乗っている目を針に戻す。
これをひっくり返して
先ほど編み終わった針に乗った目をコードに移して、また半分の目を編む。

繰り返すことでぐるぐると輪編みになります。
4本針や5本針で編む場合、輪にしたほかの針が邪魔になり編みにくいのですが、マジックループだと輪になっている部分はコードのため自由に曲がってくれるため、邪魔にならず編みやすいのです。
履き口から編む場合は
作り目をして目を二等分します。
前に調べた時、編みはじめは最初と最後の目を入れ替えてから編み始めると紹介されていましたが、これは最初に輪にしたときに安定せず緩んでしまうための防止策だと思います。
私も最初はこの方法で編んでいましたが、現在は自分で工夫した方法で安定させて編み始めています。(これに関しては企業秘密です笑)
つま先から編む靴下の最初もマジックループで
画像では靴下をつま先から編んでいます。作り目はジュディの作り目で、マジックループで編んでいます。
作り目からマジックループで編んで、かかとを編む時に休ませるときもコードに休ませておけばいいので、ほかの針に取っておいたりする手間がなくてとっても楽に編むことができます。
デメリットと言えば、コードを手繰るのが面倒っていうくらいでしょうか。
マジックループのおかげでさらに気楽に、楽しく編むことができます。
帽子を無理矢理マジックループ(笑)
帽子は40センチの輪針が編みやすいですよね。
しかし、40センチの輪針を買うのが面倒だったりする私は強引にこんな風に編んだりしちゃいます。

矢印部分をご覧になっていただくとわかると思いますが(笑)こうやって長さを調整して60センチ輪針で強引に編んだりします(;^ω^)40センチ輪針で編んだ方がもちろん編みやすいので推奨もしません。
道具にこだわる道具好きの人からするとかなりの邪道だとは承知していますが、ちょうど品切れで買えなかったり、これっきりだから買うのが面倒だとか、用意したけどゲージを取ったら合わなかったとか、そんなときにこんな手を使っちゃいます。
割と自由自在にどうにでもなるのがマジックループなのでした。
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