ラベリからダウンロードして現在編んでいるプルオーバーの肩の引き返し編みがラップ&ターンを使っています。
ラップ&ターンは他にも編んでいるのですが、小物だったのでプルオーバーの肩など目立つ場所に使ってみるのは初めてでした。
日本の引き返し編みのかけ目に当たるのがラップステッチというすべり目にかけておく目になりますが、その拾い方を調べても「目立たないように」という記載くらいしかヒットしません。
こう拾ってこうする、というやり方も見かけましたが、針と目に対しての向きや関係性が説明されていないので、間違っていてもわからないだろうし覚えられないだろうなーと思い、自分なりにまとめてみました。
表側でラップ&ターンする場合
ラップステッチのかけ方
ラップ&ターンの手前まで編みます。

糸は裏側にしておいて、左針の目を右の針に移します。

糸を左右の針の間から手前に出します。

編地を返して、移しておいた目をもとの針に戻します。(ひっくり返すと右側の針に戻すことになります。

すべり目の根元に糸がかかった状態になっています。このかかった糸がラップステッチです。
次の目から普通に編みます。これを繰り返して表目側から見るとこうなります。

赤い矢印部分がラップステッチです。
表側で段消しする

ラップステッチを右針で拾って左の針にかけてラップステッチと、すべり目を一緒に編みます。この状態で針にかかっていれば大丈夫です。
これでわかりにくい方はこちらの画像で。

赤い矢印がラップステッチで、青い矢印がラップステッチをかけておいたすべり目です。編んだ時にラップステッチが裏側になるように針にかかっていることが大切です。この状態で青と赤を2目一度します。
段消しが終わった状態。ラップステッチは見えません。

裏側からのラップ&ターンをする場合
ラップステッチをかけるのは表側と同じような考えで大丈夫です。
裏目を編んでいるときは糸を手前にして左針の目を右に移し、ひっくり返して移しておいた目を戻します。

段消しするときのすべり目とラップステッチはこの画像で

青がすべり目で赤がラップステッチです。一緒に編んだ時にラップステッチが見えないようになっていることを確認して青と赤を二目一度します。
段消しが終わりました。

ラップステッチが表から見えないようになっています。
ぶっちゃけの感想として
ラップステッチが見えないように段消しはしたものの、微妙に穴が空くよなぁ(笑)という感想でありまして(;^ω^)
まあ、段消しの際のラップステッチの処理が違っていたとしても引き返し編みはできているから見た目の問題ということで(笑)やっているうちにきれいに処理する方法もわかってくるでしょうし、
引き返し編みを気楽にできるのはラップ&ターンなのかなぁと思います。
個人的には日本でやっているかけ目すべり目の方が仕上がりがきれいだと思いました。

たぶんこの方法の方が、かけ目がうまく穴を補ってくれていると思います。
段消しの際のラップステッチの処理の仕方は、日本のやり方のかけ目、すべり目の段消しの関係性と同じなのでして。
こっちが理解できているとラップ&ターンの処理をきれいにすることもすごく楽なわけですが
引き返し編みの方が仕上がりはきれいなので、理解できるのであれば引き返し編みで編むことをお勧めします。
でもでも、変な呪いにはかからないように・・(笑)
ちゃんと編まなくてはという呪いにかかっている人をお見かけしますが
プルオーバーの肩とか目立つ場所の引き返し編みを躊躇してしまう気持ちはわかりますが
靴下のかかとなら編めていれば自分で履いている分には支障はないです。少しくらい間違っていても大丈夫です。ちょっと穴が空いていたとしても仕上がってからふさいでしまえばいいのです。
思い切って編んでみることが一番です!
コメントを残す