海外のパターンの引き返し編みがWrap&Turn(ラップ&ターン)と呼ばれるものです。
海外パターンで時々見かけるので私も編んでみました。ほぼ同じことをしているのですが、かけ目とすべり目の引き返し編みよりもわかりやすいかな?というのが個人的な感想です。
ただし段差の境目が若干目立つので、私は海外パターンで編んでいるときにWap&Turnが出てくるとかけ目とすべり目の引き返し編みに置き換えて編んでしまうことが多いです。
かけ目とすべり目の引き返し編みよりも細かいことがなく、割ととっつきやすいので引き返し編みを理解するための過程として編んでみてはいかがでしょうか。
仮パターンはこんな感じで
wrap&turnは海外パターンで見かけるものでありまして、海外パターンは基本的に文章パターンです。
なので日本語交じりの文章パターンとします。
ちなみにこれは私が適当に考えた仮のパターンで、これをもとに解説していきます。
ラップ&ターン
かかとまで輪編み(48目)半分の24目を休ませておく。
1段目 k(表編み)23、W&T、

23目表編みしたら、糸を後ろにしてすべり目、

糸を手前にして左の針にすべり目で戻す、編地を返す。
2段目 p(裏編み)22、W&T、

22目裏編みして次の目を同じように裏目でラップ&ターンして編地を返す。同じ要領で12段目まで繰り返す。
3段目 前々段のW&Tの1目手前までk(表編み)、W&T、
4段目 前々段のW&Tの1目手前までp(裏編み)、W&T、
12段目まで3~4段目を繰り返す。
左右にこんな感じでラップされた目が並びます。


13段目 前々段のW&Tまでk(表編み)、1目段消し、次の目をW&T、

ラップステッチを拾って表に出ないように二目一度で編みます。
次の目をラップ&ターンします。(ラップステッチが二つかかっている状態になる)

14段目 前々段のW&Tまでp(裏編み)、1目段消し、次の目をW&T

15~22段目まで13~14段目を繰り返す。
ちなみに次からは目をくるんだラップステッチが二つになっています。二つ同時に拾って表から見えないように3目一度で編みます。


23段目~段消しをしながら輪編みに戻る。
24段目まで段消しをして、休めている戦後の目にラップ&ターンしてもいいみたいですが、私は最後の段消しで輪編みに戻ってもいいかなと思いました。
この場合、かかとの後半が2段少なくなりますが、靴下だし別にいいんじゃないかと思ってます(笑)
一周してかかとが編めました。

日本の引き返し編みとの違い
基本的にはかけ目がラップステッチで、どちらも段差で穴が開くのを防止するものです。
すべり目にかけ目がラップされているという状態ですかね…。
引き返し編みのすべり目は左の針にある目より一段多く編まれているため、段消しをする時はすべり目まで編んでかけ目は次の目と編むことで穴を防止し、
ラップ&ターンはラップステッチを巻く目は左の針と同じ段数で、ラップステッチを巻く手前の目は二段多く編まれているため、ここで段差による穴が生じやすいので、ラップステッチは巻いた目と一度に編む、という感じでしょうかね。
厳密な編み方はきまっていないらしい
実は私はラップ&ターンのかかとで靴下を編んだことがありません。今回ラップ&ターンのかかとってどんなもんだろう?と思って色々調べてみたら、結構適当でした(笑)。
海外はおおらかですね。
段消しについていえば、前半のラップ&ターンの後に、日本の引き返し編み同様に段消しをしているものもありました。どっちでもいいみたいです。
段消しの際のラップステッチの拾い方も「表から見えないように」くらいの解説しか見つかりませんでした(笑)
おおらかです。
おおらかなのでおおらかに楽しく編んでいいと思います。
最初はうまくいかなくて、段消しの部分が目立ってしまったとしても、靴下ですもん。気にしないで履きましょう。あったかいですよ!
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