手芸屋の店員をしていたのは一年ほど前までの2年くらい。店内にはこれでもかっ!!というくらい反物やらカット物やらダブルガーゼが置いてありました。手芸業界厳しい昨今、マスク程度の使い道じゃそんなに売れんじゃろ・・・という通り、大して売れず、店内にはダブルガーゼの在庫が大量にありました。
しかし現在のコロナ騒ぎであの在庫は一掃したに違いないっす。私のいた店は閉店したのですけど笑、他店に行った知り合いによると「ダブルガーゼ在庫ないくらい売れてる」とのことでしたので。
コロナが騒がれ始めた頃、我が家のマスクの在庫が減ってきて「花粉症用にマスクを買わねば」と薬局に行って驚愕。売り切れかよ((((;゚Д゚)))))))
むむむ、これは。世界中がマスクを必要としたらもう布マスクの時代・・・そんなわけでマスク用ゴムとダブルガーゼ適量をしれっと買っておきました。(家族と親の分ですね)手芸屋の店員してたのですぐ布マスクと発想できたわけです。
その後も二枚入りくらいのマスクはたまに手に入りますが、箱入りマスクは手に入りません。花粉症が一番ひどいのも夫、一番人混みに行くのも夫。手に入るマスクは全部夫に譲る日々。私にゃマスクはないけれど世間的にもだんだんマスクをしていないと非国民扱いになっていく・・・・よし、自分のマスク縫うぞ。
どうせなら可愛いのがいいよね!
そんなわけで可愛い布を使って縫ってみます。面が普通の布で内側にダブルガーゼを使っています。
まずプリーツマスクを縫ってみましたが、面倒な上にゴムを通すところが分厚くなってゴワゴワ。両端をロックミシンで処理してゴム通しを縫わないとかなり分厚い。

見た目として立体マスクは難しいそうに見えるけど、プリーツマスクより縫うのは楽だと思います。
というわけで立体マスクを手持ちのリバティーで。内側はダブルガーゼです。

夫が買ってきたフィルターを装着して使うマスクを参考にパターンを引かせていただきました😅
ずれないし、通気性がいい(裏を返せばウィルスも通してるってことだけど)から眼鏡くもらない。なかなかの使い勝手です。ただし洗うと結構くたくたになってくるので洗濯時の型崩れ防止に各所ステッチが必要だなと感じました。
改良品
夫の母からマスクが手に入らないと泣き付かれて縫うことに。取り急ぎ手持ちの布を使って縫いました。

これは表地がポリエステルが25%くらい入っている綿生地です。ポリエステル混紡でどうかなと思ったのですが、チクチクもしないし、何より丈夫でシワにもならないし、形もきちんと保てるしなかなかでした。型崩れ防止に各所ステッチも全部入れておいたのでより丈夫に仕立てられたと思っています。

これは父用として縫ったもの。表地には薄手で目の詰んだ、張りのある綿生地を使ってみました。各所ステッチを入れてある分、自分用に作った前のタイプよりは丈夫にできたと思います。
父によると洗ったら使いたくねえなってくらいシワシワになるんじゃないかと心配してたらしいですが、そんなことはなかったらしいです。洗濯機に入れたらシワシワになりそうだけど、手洗いすればそんなこともないでしょう😅

頼まれて作ったガーゼのみの仕立てです。
一応一通りステッチ入れましたが・・洗ったらヨレヨレしそうな・・・😭うーむ。ダブルガーゼだと頑張ってもこんなもんでしょう。

長い間温めてきた構想。ハシビロコウ柄マスクです笑。自分用ね!
綿オックスです。わりとしっかりした方の生地ですが、顔にあててチクチクしないからいけるかなと。ああ萌える。違うハシビロコウ柄でも作りたい。単にこれは可愛いので作りました。
このマスクをして歩いているとみんなに「ん??」と言う顔で見られます😅目立つよね笑。
調子に乗ってハシビロコウ柄を検索してみたら、可愛いのがいっぱい出てきたけど綿麻とダブルガーゼが多いんだよなあ・・。普通の綿生地が見つからず断念です。

これは薄手の倉敷デニムを使っています。内側はワッフル生地を使ってみました。ワッフル生地はいわゆる蜂巣織という編み方でふんわり織られています。顔にあたる感じがよく、内側に使うのに向いていると思いました。ふんわり織られているためほつれやすく、縫代の始末をきちんとした方がいいです。
涼しい素材で夏用マスク
この夏、マスクをしていて熱中症になりやすいことが指摘されています。確かにマスクして歩いていると暑い、息苦しい。「は、肺炎かっ??」と思ってしまう時もあったりします(笑)
同僚が涼しい素材でマスク縫ってみたよ、若干涼しい気がする😅と言っていたので私も真似して試作してみました。

ガーゼを使わず、表裏とも涼しい布です。
麻が入ってますけど、再生繊維と組み合わせてあるせいかほとんどチクチクしません。当てた時だけひんやりします。ずっとしてると暑いけど😅ポケットをつけずに薄く仕立てたので(遮断効果は低くなりますが)涼しいです。暑いところでマナーとしてしてなくちゃいけない時にはいいですかねー。

表は好みのプリント地で、裏に涼しい素材の生地で薄く仕立てました。クラゲ柄が気に入ってます。飛沫くらいはボチボチ防げるでしょう。これは普段と仕事の時用ですねー。ちょっとだけ涼しいです。
布マスクの効果
テレビで専門家が偉そうに布マスクについて、ウィルスを防げないだの、マイクロ飛沫を防げないだの、言っているのを見ると
「うるさいっ!こっちはマスクが買えないんだっつうの。誰も好き好んで作ってねえわ。ないから仕方なく作って使ってるんじゃい。そんなに言うならお前の持ってるマスクよこせー!」とか騒いでます(笑)
最低限の飛沫を飛ばさない、他人を不快にさせないくらいの効果ですけど、それも大切ですよね。
専門家によると布マスクに不織布だとかキッチンペーパーだとか入れてもらうと効果が若干上がるとか・・若干ね(^◇^;)
ちなみに私は内側にポケットを必ず作っています。ポケット一枚分の厚みが出るし、市販のフィルターとかキッチンペーパーとか入れられるし。
鼻水が酷ければそこにハンカチとか入れておくと吸ってくれるかなとか(笑)
マスクに向いている生地
顔にあててチクチクしない生地がいいと思います。
ガーゼだけで作るとどうしても型崩れしてくるので、できれば表地に普通の布を使って内側にガーゼ、がいいと思います。
ちなみに最近はダブルガーゼも手に入りにくいですよね。もうガーゼだけに拘らない方がいいと思いました。顔にあててチクチクしない、これで十分かと。
私が使ったワッフル生地も代用できますし、ニット地の綿スムースとかもいいとも思います。ニットだとほつれてこないので縫代の始末が楽です。
タオル地も良さそうですが、これもワッフル生地と同様に縫代の始末をきっちりした方がいいです。
手縫いでも
ミシンがなくても諦めることはないと思います。
先日手縫いしたのかなーと言うマスクをつけている方をお見かけしましたが、工夫されていてとても素敵でした。
ぐるっと周りを袋縫いしてひっくり返して・・・プリーツ寄せてゴムか紐を止めて。そんな感じでも十分なのではないかと思いました。
どうせなら楽しいマスクライフを・・・!
一生懸命作ったんだろうなーと思えるマスクはどれも素敵だなと思いながら眺めています。
最近、閉店で辞めた手芸店の別店が人手不足ということでお手伝い(副業)に行っているのですが、「マスク縫い始めたらハマっちゃって・・!素敵なマスクが作りたいの・・・!」とキラキラされてる年配のお客様が多いです。
手作りマスクコーナーで盛り上がっているグループがいらっしゃってお知り合い方と思ったら
見知らぬもの同士がマスクコーナーにて話に花が咲いている・・・!(ちょっと密だったりするので注意するスタッフもいるのですが)私はそれはそれでいいんじゃないかと思ったりしている今日この頃です。
この際、楽しいマスクライフをば・・・!
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