現在私が編む、一番スタンダードな靴下はメリヤス編みの靴下です。
色々試行錯誤して編んできて現在たどり着いているもので、非常にシンプルではありますが薄くて軽くてフィット感もよく靴を履くこともできます。
参考にしてきた本
初めて靴下を編んだ時の参考本は絶版になっているみたいです。手放してしまったので正確なタイトルは忘れてしまいましたが「はじめて編む靴下と手袋」というようなタイトルだったと記憶しています。
その本には引き返し編みのかかとが画像盛りだくさんで解説されていてわかりやすかったのです。たぶんこの本を見なかったら私は引き返し編みのかかとを編むことはできなかったと思います。
引き返し編みは編み物を習っても何回もやらないとなかなか覚えられないものだです。しかし覚えてしまえば世界がものすごく広がります。
ただ、こういった丁寧な解説本はなかなかないですよね。私がここに画像付きで引き返し編みの解説を詳しく書いたのは、興味のある人、一人でも多く編んでみてほしい、そんな思いからでした。(余談が長くなってしまいました)
嶋田センセイの靴下の本

その後、嶋田センセイの靴下の本を見つけ、まずこれを研究。この本にはいろいろなかかとの編み方が出ています。引き返し編みのかかともかかとの形にフィットするように研究がされていて素晴らしい。さすが嶋田センセイ。
この本は一見難しそうに見えますが、並太くらいの毛糸で編まれている作品が多く、スタンダードでシンプルな靴下も載ってますし、何よりかかとのパターンとつま先のパターンがわかりやすく研究されていて素晴らしい。
初心者にも向いている本だと思います。
一号針で編む靴下
次に出会ったのがけいとだまの靴下特集でした。この特集をまとめた本が一号針で編む靴下、ソックニッティングという本で、靴下編みの技術が詰まっています。
SOCKS FROM THE TOE UP
最終的に一番参考にしているのがこの本です。
英語で、編み方については文章パターンのため解読に苦労します(笑)
つま先から編む場合の作り目や履き口の伏せ止めなどはイラストで解説されていて英語ができなくてもわかりやすいです。かかとの編み方は三種類ほど掲載されて、私はいつもSlip Stichi Heelで編んでいます。
欧米では履き口から編むものが主流
ラベリの投稿パターンを見ていると履き口から編む「トップダウンの靴下」が多いです。インスタでアップされる靴下を見ていても履き口から編んでいる人が多いという印象を受けます。
単純に昔から編んでいて習慣なのか、理由は謎ですが。
まず追い求めたのがかかとの形
かかとはいろんな形を見かけます。かかとの形はそれぞれ良さがあり、使い分けたらいいと思います。
引き返し編みやラップ&ターンのかかとは段染めの毛糸で編んだ時に模様が途切れることなく編むことができますし、見た目もすっきりしています。履き口から編んでもつま先から編んでも編み方が同じだし、足回りの目数さえ決めれば編み図が特にいらないこともメリットだと思います。
色々編んでいて一番かかとにフィットするのは履き口から編む「フレンチヒール」だと思いました。ただしこれだと編んでいて段染めの毛糸の柄がちょっと途切れたりします。
しかし何しろ私はメリヤスはぎが苦手で(笑)どうにか避ける方法はないだろうかと追い求めた結果がSLip Stichi Heelでした。このかかとはフレンチヒールをつま先側から編む感じなのでフィット感がよいです。しかし段染め毛糸の柄が途切れるのはフレンチヒールと同じです。
フレンチヒールやダッチヒールはヒールフラップの編み方をすべり目を使った編地にしていることが多いです。この編み地は伸びにくいので靴下が脱げてくるのを防止できます。(長靴とか履いていると脱げてきますよね笑)

足周りの目数を決める
本を見ると足周りの目数が色々で、どれを採用するか悩みますよね!
これに関して個人の手の具合が大きく作用するため、この目数がいい!!とは言えないのです。糸の太さが微妙に違うだけでまた変わったりしますし。
一度編んでみて履いてみると問題点がわかると思います。そこから自分の手と相談して決めるのが一番だと思います。自分の手はこういう傾向がある、と知ることが大切かと。
仕上がった時はぴったりでも履いているうちに伸びたり緩んだりして脱げやすくなったりもします。ウエアと違って靴下は編地に負担がかかりやすいので顕著に現れる気がします。
目数や針の号数を調整して履いているうちに快適になるような目数と号数を見つけてみてください。
参考までに私の場合
もともと私は手がきつい方なので針は一号で目数が多めのパターンで編んでいました。
しかしそれでも履いているうちになんとなく編地が緩んできます。目数をかなり減らしました。
ちょうど追い求めていたころに自己流を修正するために編み物の基礎を学ぶ教室に通いまして、そこで適正ゲージに近づける手加減に修正しました。
修正した結果、減らした目数では足りなくなり(;^ω^)またちょっと増やしたり、手加減が少し緩んだので針の号数を落としたりと試行錯誤の結果、400m/100gくらいの毛糸なら一号針でこの目数くらい、とだいたい決めました。
もちろんその目数で決定ではなくて編んでみた感じで0号に落とそうとか、目数を減らそうとか、そういうこともあります。
なのでかかとのパターンに関しても、それぞれの目数の時のかかとの編み方を計算して出してあります。
サイズの調整
基本的には編地は伸びるので、そんなに神経質に考えることもなくてですね…
ちょっと糸が太くていつもの毛糸より幅があるなーと思えば、編む段数を少し減らしたりですね…(笑)ちょっと引っ張り加減で履くと案外フィットしたりして(笑)
毛糸によって弾力があったりなかったりして同じ長さに編んでも長く感じたり短く感じたりすることもありますし、自分の手加減もその時によって微妙に変わります。
迷ったら足を突っ込んで確認すると一番よくわかるのでお勧めです(笑)
編みものは個性の範疇が広いです。自分にしかできない一足をぜひ作ってみてください。
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