私が編み物の講師の資格を取ったのは比較的最近の事です。
編み物は小さい頃母に教えてもらいました。そのあとは本を見て自力で編んでいました。
自己流に限界を感じるようになった
手芸って本を見れば自力で大体のことはできるようになると思います。しかし、私がいくつかの手芸に関して自己流の限界を感じたこと、それは「手加減」ってヤツです。
実際に見ないとどの程度の手加減でやったらいいのかわからなかったりします
編み物の場合はそれが「ゲージ」として現れます。私は手加減がキツキツでどうしてもゲージが合いませんでした。
ゲージが合わなくても小物ならいいのですが、ウエアに関しては致命的でした。出来上がりが小さくなってしまいます。なのでウエアを編むことは諦めていました。この辺りで自己流の限界を感じていました。
教室に通うことを決めたのは
そのうち靴下を編むようになりました。
靴下は号数を下げてきつめに編んだ方が丈夫だし暖かい、と都合の良ささえ感じて編み続けていました。どうせ靴下ばっかり編んでるからこのまま手加減がきつくてもいいか、とさえ思っていたのですが・・・
知人から資格を取ることを勧められたこと、(だいぶ前だけど)自己流に限界を感じていたことを思い返し・・・思い切って講師の資格取得の講習に通う事に決めたのでした。
個人的な意見として
講習代と材料費、それなりにお金がかかりましたけど、通って良かったと思っています。
経験豊富で自己流で陥りやすいあるある的なことを把握されている先生で、聞かなくてもあちらから説明してくれるので、いつも「はっ!!それ私だ!」と目からウロコでした。いい先生に当たってラッキーでした。
先生の手が、実際に動いているところを見ることができる事もとても良かったですね。手加減がわかってちゃんと適正ゲージが取れるくらいの手加減に修正することもできました。
あとは編む事に対して「どう考えたらいいか」という事もよく説明してもらえたことがものすごく参考になっています。
海外パターンを編んでいて説明がよくわからなかったりした時も判断がつくようになった事、ちょっとこれはおかしいよね、という部分もわかるようになったので自分で修正して編むことができるようになりました。
講習の間は好みでないものも編まなくてはいけなくて、面倒な時も多々ありましたが、あれから自分が編むことに対する世界が広がったことは確かです。
どこまでやるかは考え方次第
講師の上の講習もあるのですが、私は時間とお金の問題で見送りました。
講師になるとしたらできるだけいろんなことを勉強した方がいいと思うのでお金と時間の許す限り受けた方がいいのでしょうが
私は講師になる気はなかったし、仕事があって、ある程度稼いでこその自分磨きだったのでありまして・・・
ぶっちゃけ当時の勤務先の手芸店の売り上げが悪く、いつ閉店と言われてもおかしくない状況でございまして・・
閉店が決まった時に編み物教室の課題が忙しくて就活ができないと無職になってしまう(笑)それはダメ!絶対!と思っていたことが大きいですね。(実際に一年後に閉店が決まり、すぐ転職できた)
この上のことを勉強したとして・・・一度やったくらいじゃ身につくわけじゃないから・・そこからいろいろ編んだとしても・・・編むのは時間がかかるし・・・いろいろ編めるようになった頃は結構高齢になるな・・・活躍する前に死んでしまう(笑)とか思うとですね・・
なんでもスイスイ編めなくてもいいわ。的を絞って可能な分だけ突き詰めよう、と決めたのでした。
なので途中で辞めたことに対する後悔もないです。
きちんと見極めて
講習の内容、講師がどんな人か、をきちんと見極めて参加すれば教室も有意義です。
良質の講師と出会うことができれば世界が広がりますよ。
最近のコメント