以前はかかとといえば引き返し編み、という感じでしたが現在はいろんな編み方が紹介されていて、そちらのほうが簡単だったり機能的だったりします。
しかし引き返し編みのかかとはデザインを邪魔しないとか、きれいにできるとか、利点もたくさんあるので編み方を解説します。
履き口から編んでもつま先から編んでも編み方が全く同じというのも利点ですね!
仮にですが、かかとの引き返し編みの編み図はこんな感じとします。
ひっくり返した時の編みはじめは「かけ目とすべり目」
輪編みにしていた目を半分休ませて、往復編みでかかとを編んでいくのですが、編地をひっくり返した時の編み始めは必ず「かけ目、すべり目」をします。
これは段差のために穴が開かないようにするためのものです。
まずは編み図の下から
かかとの場所来たら、目を半分休ませます。マジックループで編んでいるとコードにそのままにしておけばいいのでとても楽です。
この場合、一周が48目なので24目休ませます。
往復編みをする方向は矢印を参考にしてください。
編み図の通りに引き返す場所まで表編みしたら編地をひっくり返します。

ひっくり返したらかけ目、すべり目をして、次にひっくり返す場所まで目数を裏編みします。


ひっくり返してかけ目、すべり目、次にひっくり返す場所まで表編み、を繰り返します。

編み図の通りに下半分を往復編みします。

段消しの直前。赤がすべり目、青がかけ目です。表の段消しをしていきます。
表からの段消し
まずは赤のすべり目を編んで、次のかけ目はその次のすべり目と一緒に二目一度します。オレンジで印をつけてあります。

終わったところ

ひっくり返して「かけ目、すべり目」段消して前のかけ目の前まで裏編みします。

裏の段消し
まず、赤で印をつけたすべり目を編みます。

青で印をつけたかけ目と赤で印をつけた次のすべり目入れ替えます。

入れ替えたこの二目を二目一度します。

次のかけ目もその次のすべり目と入れ替えて二目一度します。段の最後まで編んだら編地をひっくり返します。

段消しができました。
上部分の引き返し編み
上部分は引き返し編みでかけ目、すべり目をしながら段消しもしていきます。
段消しが終わって編地をひっくり返したら「かけ目、すべり目」
編み図通りにひっくり返す場所まで表編みし、編地を返したら「かけ目、すべり目」をして次に返す場所まで裏編みします。
編地を返して「かけ目、すべり目」をして前の段のすべり目手前まで編みます。

まず赤で印をつけたすべり目を表編み、青で印をつけたかけ目と紫で印をつけた次のかけ目をに目一度して、編地を返します。
編地を返したら「かけ目、すべり目」前の段のすべり目まで裏編みします。

赤で印をつけたすべり目を裏編み、青で印をつけたかけ目と紫で印をつけたつぎのすべり目を入れ替えて二目一度します。
編地を返したら「かけ目、すべり目」し、同様に編んでいきます。


輪編みに戻る
編み図通りに引き返し編みが終わったら輪編みに戻ります。

この時点で右の針にかけ目をすべり目がありますが、これは輪編みをしながら段消ししていくので大丈夫です。

このかけ目とすべり目は今までの段消しと同じようにまずすべり目を編み、かけ目は次のすべり目とに目一度します。

ぐるっと編んできて最初に右の針に残っていたかけ目は左右逆になるので手前の目と一緒に二目一度で編むことになります。
この場合だと右の青の掛け目は手前の目とすでに編まれていて、左のかけ目は右側のすべり目とに目一度で編みます。
これで引き返し編みのかかとが編めました。
引き返し編みは難しいと言われていますが、覚えてしまえばものすごく簡単なのでぜひチャレンジしてみてくださいね!
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